
今日も自分の人生をアップデートしていますか。
オススメの本を紹介します。
月に本を何冊か読む習慣があるので
これはいいな
参考になったな
というものを発信していきたいと思います。
今回紹介するのは
残酷すぎる成功法則 9割間違える「その常識」を科学する 出版 飛鳥新書
この本は巷に出回っている「成功法則」といわれる物に対して検証するというものです。
成功法則という神話も、根拠すなわち「エビデンス」をもって証明するというものです。
私が印象に残っている個所を抜粋して皆さんに紹介していこうと思います。
早速ですがこんな経験はありませんか?
相手に分かりやすく説明しているのに分かってくれない。むしろ期限が悪くなっていく・・・
現在のトラブルの状況を説明しているだけなのに、さらに相手の怒りが増している・・・
人との関わりの中で、私たちはよく「説明する」という手段を取ります。
実はこの「説明する」という行為そのものがトラブルの原因を生むきっかけ、または火に油を注ぐように、トラブルをさらに大きくする火種だと、本書には記載されています。
一体どういうことなのか・・・
人間の脳には元来、進化の過程で「戦争のメタフォー」が組み込まれている。
戦争となると命がけの戦いである。
戦争となると片方が勝てば、片方は負けということになる。
すなわち説明によって論されたほうは「敗北」という状況に陥るのだ。
すなわち
「ただ説明しているだけなのに」というのは「私が正しくてあなたが間違っているんです。その理由はこうですよ」と言って、相手に敗北の状況を作っているのです。
当然、負けたくない相手側はさらに感情的になり、この「戦争」に勝つための根拠と完璧な論理性をもって討論を仕掛けてきます。
これが結果的にさらに大きなトラブルになるということです。
ではこの「戦争」をどのようになくし、どのように良い結果を得るのか。
方法は意外にシンプルでした。
以下の4つです。
- 落ち着いて、ゆったりしたペースで話す
- 傾聴する
- 相手の気持ちにラベルを貼る
- 相手に考えさえる
目次
1.落ち着いて、ゆったりしたペースで話す
「ゴジラ対ラドン効果」というものがある。
内容としては、相手が怒鳴りだし、こちらも怒鳴りだせば両者の「戦争のメタフォー」のスイッチは完全にオンになり、ビルがなぎ倒される。(怪獣が叫びあいながら、戦ってるシーンを想像していただければ、この効果の意味が比較的創造しやすいかと・・・)
すなわち決してこちらは大きな声で早口になってはいけない。
落ち着いて、小さな子供を諭すようにゆっくり話しかけることが大事である。
2.傾聴する
「夫婦関係を改善する一番の秘訣」
良き聞き手になること
「人々が離職する一番の理由」
上司が自分の言うことを聞いてくれない
自分の話を聞いてくれていない、受け入れてくれていないと思った瞬間に「戦争のメタフォー」のスイッチは入ります。
したがって、相手の話にしっかりと耳を傾け、受け入れる。時折、相手が言ったことを要約して繰り返し「あなたの言っていることを、私は理解しています」と相手に知らせることが大変重要である。
3.相手の気持ちにラベルを貼る
「2.傾聴する」の内容と少しかぶりはするが、相手が話しているときの気分に合わせて
「それは大変ですね」
「起こるのも無理はないですね」
といったように相手の気持ちに反応することが非常に大事である。
4.相手に考えさせる。
口論になっている時は、相手の頭の中の怪獣が大暴れしている状態。
これを鎮静化させ、思考する事を再活性させる必要がある。
そのために相手にする質問は一つ
「私に何ができますか?どのようにしたらよろしいですか?」
というシンプルな質問だ。
この問いかけにより、相手は考え始める。
間違っても、こちらから解決方法を提示して、相手にこれをしてくださいと提案してはいけない
以上の四点です。
いかがでしょうか。
大したことないな、普段からできているなって思われた方は相当優秀な方です。
仕事上、私もトラブルに巻き込まれる事は多くありますが、上記を意識しただけで大分変わったのではないかと自負しております。
人間関係のトラブルはたくさんあるかと思いますが、是非意識してみてください。
自分のことばかり話す人、自分の意見を押し付ける人はどんどん嫌われていきますね(笑)
自分も気を付けます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。