
- 個性のない大人を作ってしまう
- 日本の学校教育オワコン
- 試験なんて意味がない
教育問題は日々話題になりますね。
今の小学生・中学生の子たちは、我々が経験したことのない、おそらく経験できないであろう激動の時代を生き抜くことになるのだろうと思います。
一体何を教えたらいいのか
大学に通わせる意味があるのか
高い授業料を払って、塾に行かせる意味があるのか
ほんとに分からなくなりますよね。
私は教員として働いた後に、民間で働き、人事の仕事もしているので「こんな力がある人を採用したいな」という思いがあります。
すなわち
学校でこういう事を教えて欲しいな
ということが明確に見えてきました。
数学とか文章読解力とかそのようなものではなく、もっと根本的に大事なことだと思っています。
- 理不尽に耐える力が大事
- 創造性が大事
- 孤独に耐えよ
- 逃げることは悪ではない
目次
理不尽に耐える力
義務教育から大学までにつけて欲しい力の中で、最も大事だと思うのが
理不尽に耐える力
だと思います。
正直社会に出て
- 不自由なこと
- 不便なこと
- 理不尽なこと
は必ず誰でも直面することだと思います。
がんばっても認められない現実というのが、目の前には存在します。
頑張っても報われない経験
義務教育から大学生活の中で頑張っても報われない経験を体験したことがない人は、それに対するメンタルが備わってないということになり、鬱・引きこもりの原因になってしまうと思います。
がんばっても認められないということが、ほぼ100%存在するといっても過言ではないと思っています。
努力したから報われるわけでは無いということを教えなければ、心がすぐに折れてしまいます。
運動会で順位付けをしないというような事が話題になったのを覚えていますか。
皆平等、皆がんばったから認めてあげる
といったような、刷り込みを初等教育の時に行う必要があるのでしょうか。
見せかけの平等であると私は思います。
実際社会に出てみたら確実に順位付けされますよね。
がんばっても認められない・皆平等ではない現実がそこにあります
私がそれを痛感したの転職活動の時でした。
3年間の教員生活を経て、転職活動をしました。
そこで待ち構えていたのは、頑張ったことの否定です。
私が3年間で培ってきたものは、転職活動時の面接ではほとんど否定されました。
ただ冷静になって今考えれば、その事実も受け入れられます。
教員の履歴書は全く書くことがなかったのですから・・・
↓詳しくはこちら。
みんながんばったから褒めてあげるなんていうのは幻想です。
理不尽なことに直面したときにどう対処するか
挫折を経験したときにどう立ち直ったのか
というのを教えて欲しいです。
理不尽なことにはどう立ち向かっていったのかを、経験を交えて今の教員が、子供たちに伝える必要があると私は思います。
まさに本田圭佑の言葉で
成功に囚われるな、成長に囚われろ
本田圭佑
ですね。
目の前の理不尽な扱いや結果にも、その過程で成長した自分を評価するような思考を教えて欲しい。
創造性
ホリエモンも言っていましたが、なぜ教育現場では
- みんなと同じこと
- 既存のものを再現すること
が評価されるのであろうか。
みんなと同じこと、同じ遊びをすることによって評価され、みんなと同じことをして仲良くなることをチームワークがいい、一体感が出てきたと評価される。
学校教育の中で、創造性を育むようなプログラムというのは基本的には無いように思われます。
教科書に載ってることを忠実に表現するということが評価される時代ですからね。
この学校教育の中で、何か新しいものを作りたい、と言うような好奇心をくすぐるような教えが、私は必要だと思います。
これも社会に出たときに感じるのが、既存のものをどれだけ再現したところで、社会に大きなインパクト・イノベーションは起こせないからです。すなわち1人の社員としては優秀であっても、その人の個人の力というのは、全く磨かれません。(ちょっと営業力が付くぐらい)
新しいものを取り入れる
人と違ったことを何かする
ということに対して評価する、ということが非常に重要ではないかと思います。何かを創造するという感性を磨いてあげることが重要だと思います。
そのためには
人と違っても大丈夫
という安心感を与えることかなと思っています。
孤独に耐える力
- みんなで仲良く
- みんなで肩を組んで
- みんなで協力して
と小学校の時からずっと教えられてきたと思います。
しかし現実は違ったのではないでしょうか。
1人で様々なことを考え、そして表現するということが頻繁にあるのではないでしょうか。
重要なことは、チームワークという名の他者依存ではなく、孤独に耐え、考え抜く。そして、それを表現する力というのが、重要であると思います。
自分で考え抜いたものを発表するということが、教育現場ではないように思います。
日本の授業スタイルがそんな感じですからね。
社会に出たら案外、皆冷たいです(笑)
ドラマのような優秀な上司がいて、困っていたら手助けをしてくれるなんていうのは幻想です。
基本的に
- あなたに興味がない上司
- あなたに嫌がらせをしてくる上司
- あなたを自分の出世の材用にしてくる上司
が8割じゃないでしょうか。
今後、個人として働くことが、ますます重要になってくる中で、孤独に耐えて何かを成し遂げるということを学校教育の中でしっかり教えるべきであると思います。
みんなで仲良く作業しましょう
みんなで仲良く列を乱さないで
も大事ではあります。
それが日本人のすばらしさの根源でもあります。
しかしながら、社会に出たときにギャップの激しさに心折れます。
世間は残酷です。
逃げることは悪ではない
いつから命を絶つ選択を取るまで、我慢しないといけなくなったでしょうか。
頑張ることは重要ですが、頑張ることと、無理することの違いの境界線を教えることができていないと思います。
頑張り続けることが大事
石の上にも三年
ここで諦めたら終わり
このような、何の考えも無しに伝えたことが案外子供たちの心に深く残っています。
ここで逃げたらだめだ・・・
という強い思いが子供ならず大人までも壊してしまっています。
いくらでも働き方はあり、いつだって転職できる時代なのに「逃げたらダメ」といった教えから、体を壊すまで働いて復帰できなくなる。
退学も仕事を辞めることも、転職もすべては選択したこと。
逃げることではない。
学校教育で「頑張ること」と「無理すること」の違いを教えて欲しいです。
子供の時からこの4点に対しての考え方、捉え方を教えてもらっていたら、どんな大人になるのでしょうか。
この力が身に付くような教育を期待したいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。