オススメの本を紹介・第2弾

前回の記事でも紹介しましたが私の最近のオススメの本はこちらです

FACTFULNESS|ファクトフルネス

私たちはネガティブ本能により世間を悲観して見がちですが、統計をもとに正しく見れば世界の見方は変わるというものでした。

この本を読んで私が一番学んだことは「自分自身の判断を疑う事の大切さ」です。

それは本書の中で以下のことを学んだからです

  • 少しずつの進歩が世界をよくしている
  • 人間は悪いもの目が行きがち
  • 数字で正しく判断する

少しずつの進歩が世界をよくしている

ネタバレはしてしまいますが

「世界の状況はどのようになっているのか」の問いかけに関して

  1. 世界は徐々に良くなっている
  2. 世界は以前に比べて良くも悪くもなっていない
  3. 世界の状況はますます悪くなっている

の3択のうち一番多く選ばれるのは、一番下の3番です。

世界がどのような状況になっているかという正確な情報も知らずに、私たちは日々悪いニュースにさらされているため、日々世界は悪くなっていると考えています。

ただし、世界の状況は日々良くなっています。

いくつか本の内容も紹介しながら、実際に世界がすこしずつ良くなっていることを証明したいと思います。

分かりやすいところから解説していきましょう。

  • 飛行機事故の死者数はどうなっていると思いますか
  • 乳幼児の死亡率はどうなっていると思いますか

答えはもちろん減り続けています。

これは分かりやすいですね。

  • 女性の参政権
  • 識字率
  • 予防接種を受けられる割合
  • インターネットの普及率

どうなっていると思いますか。

こちらは増え続けているのです。

このように悪いと思っていることは減り続けて、良いと思っていることは増え続けています。

ではなぜ悲観的に考えてしまうのでしょうか。

ネガティブ本能

私たちはネガティブ本能というものに支配されています。

正しく判断する前に

物事は悪くなっているに違いない

悪いことは世界中でどんどん起きている

といったように悲観的に物事を考えがちなのです。

「考えがち」というか、そのようにプログラムされています。

この「ネガティブ本能」があるからこそ人類が長く繁栄し続けてきたという事実があります。

このネガティブ本能に、強く訴えかけてくるのがマスコミです。

人間は悪いことに目が行きがち

BADニュースとGOODニュースがあったら、どちらに目が行くと思いますか。

ご存知かも知れませんがが、人は悪いニュースが印象に残りやすいです。

例えば、本書の中にも紹介されているが、2016年には4000万機の旅客機が一人の死者も出さずに目的地に到着しています。

死亡事故が起きたのは10機で全体のわずかな数。

しかしながら、マスコミはここぞとばかりに事故のことを取り上げ、誇張し、何日にもわたって放送し続け、私たちのネガティブ本能に訴えかけてきます。

いままでニュースを見ていて

本日のフライトは無事にすべて終了しました。今日素晴らしいフライトでした。すべての航空会社の皆さん大変お疲れ様でした。

なんてニュースを見たことあるでしょうか。

私はありません。

最近話題になっている、高齢者ドライバーの死亡事故ですが、ニュースを見ていると高齢者の方ばかりが周囲の人を巻き込んで交通事故を起こしているようにとれます。

しかしながら、交通死亡事故の割合は10代・20代も高齢者の方と同じぐらい高いのです。

マスコミはここぞとばかりにBADニュースを取り上げます。

そして、そのニュースがこの世のすべてであるかのように訴えかけてくるのです。

様々な角度で数字で見る・数字を比較する

死亡率

2016年は赤ちゃんが420万人亡くなった

というのを聞いたらどう思いますか。

とても悲しい。

尊い命がこんなにも奪われてしまった。

と思うのが当然だと思います。

私もこの本を読んだときに、こんなにたくさんの赤ちゃんが亡くなっているんだ・・・と衝撃が走りました。

しかしながら、1950年は1440万の赤ちゃんが亡くなっています。

2016年の赤ちゃんの死亡率は3%です。

1950年の赤ちゃんの死亡率は15%です。

すなわち、過去の数字と比べることによって改善されていることがわかります。

1つの数字だけ見てしまっては事実は分からない。

それが「良い」のか「悪い」のかも判断は付きません。

しかしながら比べることによって、その数字を判断することができます。

給与の平均値

お金なら皆さん興味があるのではないかと思い、お金を例に参考にします。

日本人に平均年収は440万といわれています。

中央値は400万ともいわれます。

平均年収というのは非常に分かりにくいものです。

例えば年収300万の人が9人いたとして、年収1億の人が1人いたとします。

この10人の平均年収を出すと1270万です。

とても違和感がないでしょうか。

今、判断しようとしている数字が実際に、どのように導き出されたものなのか私たちは見ようとしない傾向にあると思います。

二つの事例を例に取りましたが、様々な角度で数字を見る・数字を比較することによって真実に近づくのではないかと思いました。

自分自身の判断を疑う事の大切さ

以上、紹介してきたように自分たちが「今」判断していること、考えていることがズレている可能性が高いということが分かります。

そのズレを修正するために重要なのが

自分自身の判断を疑うこと

だと思っています。

自分が正しくてほとんどの人が間違っている

これは高学歴な人ほどそのように判断しがちです。

自分の知識がどんなものに応用が利き、何でも分かっていると証明したいと思うからです。

常に自分の判断を疑い、数字を比較し、様々な角度から見て物事を判断する必要があることを学びました。

この書籍に書いてあることが真実かさえも分かりませんが、自分の判断を常に疑い、勝手なグルーピングをせず、物事を判断したいと思いました。

皆さんもこの一冊を読むことによって、いかに自分の判断に偏りがあり、外部的要因に捻じ曲げられたものか気づくことができます。

是非、ご一読ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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