
ほとんどの会社は宗教組織のようなものであると思います。
会社は、資本主義社会に新しい価値を与えます。
それに対して人気が出て人々がその「価値」を購入するために対価を払います。
価値があると判断されるのはそこに人々からの信頼があるから。
そして現段階では普遍的な価値を持っている「硬貨」でその「価値」と交換するといった形ですね。
宗教も同じようなことが言えるのではないかと思っています。
人々が迷っている、すなわち「新しい何か」「信じられるもの」を探しさまよっています。
人々に「新しい価値基準」を入れることによって、共感され、信頼が集まります。
特に言葉が悪いですが、「負け組への救済」と称して、新たな価値観を植え付けようとすると人々が動きやすい。
そしてお金をその宗教に落としていきます。
会社を興した人が社長であるように、新たな価値観・宗教を創造した人は教皇・教祖です。
経営理念を浸透させるというのは、信仰に近いと思っています。
今回このテーマを掲げたのは、ほとんどの会社がピラミッド組織であり、社員を依存させることによって成り立っているのではないかと感じたからです。
そしてその方法は原点回帰とワンマン思考だと思っています。
目次
原点回帰とワンマン思考
スタートアップの企業はほとんどがブラック企業です。
これはYouTube内でもホリエモンが言っていましたし、実際私も立ち上げに関わったことがあるのですが、かなりしんどい。マジできつい。休みない。
働いている割にはもちろん会社にお金がないので給料は安い
会社がうまくいってきたら、次は人が足りないが、ベンチャーにすぐに人が入ってくるわけないのでまたさらに働く。
結果体はボロボロ(笑)
みたいな感じです。
この時に大事なことは、原点回帰をすること。
すなわち
・自分達がやっていることは何なのか
・社会にどれぐらい価値があるのか
・その価値観に共感、すなわち愛社心はあるのか
といったところです。
ここで大事なのがこの、原点回帰をしたとき。
会社のビジョンに共感できるか、できないのかが非常に大事です。
各宗教で信じるものが違い、考え方も当然違います。
会社も一緒ですね。
経営理念はおのおのの会社によって違います。
つまり、この会社でいいのだろうか、と迷ったときは一度会社の経営理念を振り返る、すなわち原点回帰することが大事だと思います。
では、多くの会社が原点回帰を主張して、ピラミッド組織を作り依存体質にしているということはどういったことなのでしょうか。
罵倒され蔑まれたら
自分の存在価値って何なのだろうか
私っていなくてもいいのではないだろうか
といった感覚になるのではないでしょうか。
沈みきったところに優しい言葉をかけます。
あなたは価値がある
私たちの会社に貢献してくれている
というような形で声をかけます。まさに弱者の救済ですね。
さらに原点回帰を主張します。
自分たちのやっていることは社会に大きな価値をもたらすものであり、未来永劫普遍的で正しい
といった主張です。
このように人々のマインドをコントロールしている企業っていっぱいあるだろうなと思います。
社長がワンマン体制になり、若い人たちが不当に働かされている背景には、このような宗教的な会社経営があるのではないかと思っています。
いい意味でも、悪い意味でも宗教的な強度を持つ根本思想が鍵であるとは思っています。
「みんな」で行う催しもの
会社の催しものは宗教的な活動と一緒かなと思っています。
新人研修と称しての共同生活
朝から会社理念の復唱
スポーツ大会やBBQ大会
これらに参加しなければ評価が下がる。
社内での人間関係が難しくなる。
こんな会社って結構あるのではないでしょうか。
これも宗教的な考えですよね。
祈りを捧げなければ救済されない。
月に2回は教会に行き、寝る前に毎晩祈りを捧げれば救済される。
迷ったら教祖様に相談しないさい。
このようなことを踏まえると、古い体制の会社・ブラック企業は本当に宗教的思想・宗教的体制があるのではないかと思ってしまいます。
教祖の一言が絶対であるかのように、会社の社長が考えて発した言葉は絶対。
このようなイメージですね。
宗教組織もピラミッド組織

これが宗教団体のピラミッドです。
会社の組織を細分化したらこんな感じではないでしょうか。
ピラミッドの頂点に社長がいて、その下に取締役・部長・課長・係長のように細分化され一番下が新入社員や若手。
まさに宗教団体と会社の組織形態ってリンクしていると思いました。
下の階層にいるほど不当に搾取されるのではないかと思っています。。
教皇・教祖様からの強烈なトップダウンで成り立っていますよね。
今こそ目を覚ますとき
あなたの今のリーダーは魅力的ですか
会社のビジョンに共感できますか
そもそも会社のビジョンを知っていますか
私たちは何と無く会社に勤めている人が、ほとんどなのではないでしょうか?
お金のため
家族のため
自己成長のため
様々な理由があると思いますが、自分が目指す方向に会社は向かっているのかは常に確認する必要があります。
もしかしたら会社に属していては、自分と理想としている目的地にたどり着けないかもしれません。気付かないうちに、考え方を強制させ、洗脳され、搾取されているかもしれません。
あまり良い例ではありませんが、ジハードと呼ばれる聖戦も「我々の聖地を取り換えす」「我々の国を取り戻す」といったような考え方を刷り込まれ、子供でさえも機関銃を持って戦ったりすると聞きました。
それぐらいにトップの考え方、ビジョンによって私たちの人生は左右されてしまうかもしれません。
今こそ目を覚ますときです。
自分が何をしたいのか。
自分の信念は何なのかを見直してみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。