
社内営業と言う言葉は最近は死語になりつつあるかもしれなですね。
私も物事をはっきり言う方ではありますし、上司にゴマをするのは大嫌いです。
社内営業なんて全く必要ないと思っていましたが、最近は必要なのではないかと思っています。
私の言う「社内営業」は部下から上司にするものではなくて、上司から部下にするものだと思っています。
これは私自身が、責任者の身分に就かせていただき痛感したことです。
今回の記事の題名にも書きましたが
嫌われるメリットというのは、一組織で働いているのであれば何のメリットもないと思っています。
それは組織が多きくなればなるほど、メリットはありません。
社内営業を有効にすればどんなメリットがあるかを今回は紹介します。
- 仕事が円滑に進む
- 自分が成長しやすい環境が整う
- 転職・独立時に役立つ
以上の3つがメリットであると思っています。
目次
仕事が円滑に進む
人間は所詮感情の生き物です。
そして多くの人が、その人の言っていることが正しいか間違っているかよりも「好きか嫌いか」で判断していることが多い思います。
他人に言われたら、イラっとすることも好意のある人間だったらあまりイラつかないと思います。これが顕著な例ですね。
すなわち、組織の中に属している場合に嫌われることは、感情のフィルターによって相手に意見が伝わりにくくなります。
相手に意見がうまく伝わらないという事は賛成を得られない、すなわち仕事に支障が出てきますね。
嫌われるというのは、このフィルターを相手に作ってしまうことになるので、私は全くメリットがないと思っています。
自分が仕事をうまく進めたいのであれば、好かれる必要はありませんが嫌われてはいけません。これは若い社員さんではなく、上司ほどそうです。
権力片手に命令口調の上司は、いづれ役立たずの老害になります。
上司や経営者の考えたことを形にしてくれるのは、部下に当たる人たちです。
すなわち、社内営業は若手の為にある言葉ではなく上司に当たる人たち向けの言葉だと思っています。
私自身の失敗談
私は、一人でもガンガン進んでいけるタイプですし分からないことなどは積極的に聞き、自分の考えも理論立てて伝えられる方だと思っています。
周りの評価など気にせずに、とにかく突き進んできました。
20代前半はそれでよあったと思っています。
しかしながら30代。若い人たちも入ってきたことにより状況は一変しました。
良くも悪くも「嫌われても平気」という私の態度は、若い人たちには伝わりにくく結果として、一時的に仕事がやりにくい時期が続きました。
まさにこれは、私自身が社内営業を怠けた結果だと思っています。
自分が成長しやすい環境が整う
嫌われると人が近寄ってこなくなりますね。
それはリアルタイムでの情報が入ってこないという事になりかねません。
情報交換することで「インプット」と「アウトプット」を繰り返して、知識の定着が進むのだと私は思っています。
嫌われることによって、人が聞いてくるチャンスもなくなり、人が意見を聞き入れてくれる機会もなくなります。
このような状態になることは完全に損です。
以前の記事でも書きましたが、人間の学びは「インプット」と「アウトプット」を繰り返すことにより進んでいきます。
よってここでも、嫌われることが何のメリットもない事が分かります。
転職・独立時に役立つ
転職や独立を考えている人に、特に強調したいのが最後の項目です。
好き勝手して、巣立っていく人を素直に「応援したい。助けたい。」とは思わないはずです。
自分も民間で働いて思いましたが、意外に業界は狭いと思っています。
私は転職経験者でありますので、これは痛感しています。
前の職場の人から連絡が来たり、相談を受けたりします。
また、自分が以前いた職場の人が将来的な顧客になる可能性は十分にありますので、会社での人間関係はものすごく大事だと思っています。
嫌われたていたらどうなるかの想像はつきやすいのではないでしょうか。
辞めた後に
あいつがいなくなって良かった
独立してもあいつだけには声をかけたくない
などのネガティブな声しか出てこないと思っています。
嫌われるメリットは何一つ存在しません。
著書「嫌われる勇気」を勘違いしている人が多い件
超有名著書でもある「嫌われる勇気」の内容を勘違いしている人が多いと思うので、ここで再度共有しておきたい。
今回の私の記事の内容だと「嫌われる勇気」を読んだ方から意見をいただきそうなので。
まず著書の中でアドラーが言ってるの
承認欲求を捨てる事
他人に認めて欲しいという欲求は、「人の評価=自分の評価」に繋がることになり、非常に生きづらいといったものです。私たちは他社の人生を生きているわけでないという事ですね。
また、人生は誰かと争って勝った負けたを競うものではなく、理想の自分になるためにはどうすればいいのか考え、過去の自分と比較することが重要であると述べられています。
周囲にいる人たちは競うべき相手ではなく、各々が自分の理想を目指す中での仲間です。
最後に、自分の存在意義を感じるためにはコミュニティーに属すことが非常に重要になってきます。
ここで大事なことも、すでに述べた通り「承認欲求を満たすこと」ではなく「他者貢献」となります。
人に貢献することを価値につなげるという考え方です。
長くはなりましたがまとめると
- 承認欲求を満たすことを辞める
- 人生は競争ではない。他者は仲間である。
- 仲間との行動基準を持つ
以上の3つだと思っています。
ここで私の今回の内容は
嫌われると相手に自分の存在をブロックされがち。そこから仕事への弊害が出てくる恐れがあるので、好かれる必要はないが嫌われてもデメリットしかない。
嫌われると、自分に情報が入ってこなくなる恐れがある。
社内の人たちと情報を共有できる環境づくり。
インプットとアウトプットができる環境が自分の成長に繋がる。
だから嫌われる必要ないといったロジックです。
以上のように考えると「社内営業」は自分が働きやすい環境を作るためです。
それは「ずるい」「汚い」「姑息なこと」といったネガティブなことではありません。
皆さんも是非一度 「社内営業」 に関する考え方を改めにみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。