
お盆休みもすでに終わり、本格的に仕事がスタートしましたね。
あれだけリフレッシュして疲れを取ったはずなのに、既に疲労感をとても感じているのではないでしょうか。
私も既に疲労感いっぱいですが、頑張っていきましょう!!
お盆中の過ごし方ですが、どのように過ごされましたか。
旅行に行ったり帰省したり、古い友人と過ごしたり。
様々な過ごし方があると思います。
正直、どこかに外出しなくても私たちには「スマートフォン」があるため一日中、これで時間を潰すことは可能です。
私たちの時代は既に物で溢れかえっています。
しかも安価にそれらが手に入ります。
そして情報にも簡単にアクセスすることが可能です。
これが私たちにどのような影響を与えるのかというと、「問題を解ける人材」の価値が下がるといった事になります。
一昔前まではインターネットさえも普及しておらず、知識が豊富な人、情報処理が速い人が優遇され重宝されていました。
そして、その人の富の主張はどのくらい高価なものを持っているか。
すなわち、たくさん所有していることが彼らのステータスになっていました。
しかしパーソナルコンピューターが世に出回り、スマホも登場したことにより、私たちは簡単に世界中の著名な文献にアクセス可能です。
情報処理のデバイスのほうが圧倒的に早い。
そして所有していることは、たいした評価にはならず、むしろ身軽な暮らしぶりが流行りな気がします。
問題を解くだけの人間はPCに勝つことはできません。
これから求められる人材は、「問題を見つけられる人間」です。
前置きが長くなりましたが、この本には今後どのような人材が求められるのかといったな内容のことが書かれています。
その中でも私が注目したのは、「問題を解ける人間」ではなく「問題を見つけられる人間」が、今後求められる人材といった部分です。
ただし、「問題を見つけられる人間」というのが以下の3点を理由に潰されてしまうのでないかといった内容が、本日のブログの内容です。
- 日本の義務教育が潰している
- 会社のピラミッド制度が潰している
- 家庭環境が潰している
深堀していきます。
目次
日本の義務教育が潰している
日本の義務教育の仕組みが「問題を見つけられる人材」を潰してしまっている、といっても過言ではないかなと思っています。
日本の義務教育ではひたすらに与えられた問題を解くことが評価されます。
与えられた問題をひたすらに解く。
これは書籍の中では「オールドタイプの人間」と呼ばれています。
これを繰り返していると、どうなってしまうのか。
問題を見つける能力が著しく低下していき、いつまでも問題を与えられることを待つ状態になってしまいます。
なぜこのような教育体制を取るようになってしまったのか。
これは世の中が「問題を解ける人間」をひたすらに評価してきたからだと思います。
たしかに、命令に従順な部下であればものすごく使いやすいと思います。
少し前は世の中が問題にあふれていて、大して能力のない上司でも「解くべき問題」「やるげきこと」を簡単に見つけることができました。
このような状態でどんな部下が欲しいかというと単純な命令に従ってくれる部下、余分なことを考えずに問題に向き合って回答してくれる部下が欲しくなるわけです。
学校教育がひたすら問題を解かせる体制をとるのは、これを考えると無理もないですね。
社会が求めているの人材は昔、考えられる人間すなわち問題を見つけられる人間ではなく、問題を解く人間だったのですから。
しかしながら、そのような状態は長くは続かず、今は完全に問題を見つけられる人間が不足している状況です。
解くだけのスーパーエリートは徐々に用済みなわけですね。
一つの転換期を迎えている状態です。
会社のピラミッド制度が潰している
先ほど書いたことと少し重なるのですが、会社の組織形態もこの「問題を見つける人」たちを潰してしまっていると思います。
基本的にピラミッド組織とはトップダウン型・上司の指示には絶対。
または経営陣が考えた仕組みの中で、何の疑問も持たずに働き続けるといったものだと考えています。
本来なら問題を見つける能力のある人間も、会社内では問題を解くこと、すなわち与えられることを期待通りに実行することが評価されるため、問題を見つけることに価値を見出せなくなります。
冷静に考えて見れば、世の中の問題・改善点に気づいた時点でサラリーマンを辞めて起業する人がほとんどだとは思いますが。
会社内でその可能性がある人たちが、ただ単に会社に長くいた上司と呼ばれる人達によって潰されてしまうのは皮肉な話だと思います。
家庭環境が潰している
家庭環境も大きく影響していると思いますね。
何が問題なのか。
これは時代の流れというか、もしかしたら仕方ないかもしれませんが、今現在の親と子供に必要とされている・必要とされた能力が全く違うという事です。
親世代
- 問題を解くことで評価される
- 石の上にも三年理論
- たくさん所有していることが富の象徴
子世代
- 問題を見つけることが大事
- フットワークが軽い事が重要、いわゆる多動力
- シェアの時代
3項目だけ挙げましたが、これだけ見ても相当違いがあると思います。
この親と子のギャップが「問題を見つける才能」を潰してしまっている。
なぜなら、子世代で評価せれること・重要視されることは、親世代では何の評価にもつながらないからです。
時代の転換期に来ている我々は、この親子間のギャップを埋めきることができなければ、問題を見つける人材の輩出は非常に難しいかもしれません。
まとめ
問題を提起しただけで終わり?と思ったかいるかもしれません。
そうです。
私が今回この記事を書いたのは、紹介した本に興味を持ってほしいからです。
これを読むと、人によってはかなり価値観が変わります。
一読の価値ありです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。