
本日は後編です
前回の記事はこちらから確認してください。
目次
続)教員のリアルな職務経歴書
【教員からの転職】教員の職務経歴書はこれくらいしかない(前編)では
〇職務要約
〇職務経歴詳細
以上の2つを軸に書いていきました。
今回はその続きの項目について、実際に私が使用した職務経歴書に沿って進めていきます。
再度載せますが、職務経歴書は以下の目的で書きます。
職務経歴書とは、業務経験とスキルを確認するための書類です。応募者がこれまでにどのような仕事に携わり、どのような経験や技能を持ち、それをどう活かすことができるかを採用担当者に伝えます。A4サイズの用紙1~2枚にまとめるのが一般的です。
リクルートエージェントから引用 https://www.r-agent.com/guide/article564/?fr=guide_564_faq1#mihon
今回の記事は
〇保有資格
〇語学・実践レベル
〇生かせる経験・知識
〇自己PR
について、記載していきます。
結論は以下の通り
教員からの転職の際は職務経験・業務経験・スキルを確認するための書類として適切なものが書きにくい
以下は、私が実際に使用した職務経歴書です。
教員の保有保有資格
教育学部で大学を卒業したら大体以下のような資格が取れるかと思います。
・普通自動車免許(第一種)
・小学校教諭免許
・中学校教諭免許
・高等学校教諭免許
これが一般的な教員の仕事に生かせそうな保有資格となります。
私と同じような資格の状態で転職しようとしている方に伝えます。
紹介したような資格はビジネスの世界では役に立ちません。
これらの資格が、なぜ大きな評価を得れないかの理由は
4年制の教育学部、または免許が取れる授業を受ければ誰でも取得可能であるから
以上が、全く役にたたない根拠です。
すなわち、頑張らなくとも普通にしていれば(普通に授業を受けていれば)取れる資格は評価対象にはなりません。
教員の語学・実務経験
・[英語] TOEIC:810点
・会話レベル:日常会話レベル
これは私が、たまたま転職する前に留学していたこともあり、書くことができた項目です。
留学していなければここは空っぽでした。
多分そこらにいる英語の先生やビジネスマンより点数はあるし、普通に会話を成立させること当時はできました。
多少の自信もあり、この能力を武器に意気揚々と面接を受けたことを今でも覚えています。
そしていざ面接当日。


所詮は、日常会話とスコアを取るだけの紙面のテストで高得点が取れたという評価基準。
ビジネスには活用できないという判断です。
教員の生かせる経験・知識
・PDCAを意識して行動する力
・傾聴姿勢を心がけたコミュニケーション力
・業務全体を俯瞰的にとらえ優先順位をつけて効率よく業務を行う力
・いままでの経験からどんなことにも主体的に取り組みやりきる力
無難な4つ。
というか、「転職してくるならこれくらい身に着けて来いよ」といった内容ではないでしょうか。
ちなみに、非常に失礼な言い方をしますが、公務員・教員の方の「PDCA・コミュニケーション能力・効率良い業務・主体的に取り組む」といったものはほとんど評価されないと思ってください。
能力が低いとか、そのような問題ではなくて目的が全く違うからです。
公務員・教員→全体の奉仕者(利益第一主義ではない)
民間企業→利益を出して会社を長く続けることが結果として社会に貢献
目的が違うから、その手段として取り組んでいることの内容は全く違うはずです。
どんなに上記のような事をアピールしたとこで、特に評価対象にあはなりません。
教員の自己PR
大学を卒業後、高校教師として勤務しました。業務を通じて学んだ力は以下の2点です。
新しいものを取り入れる姿勢
従来の教科指導は黒板のみを使って授業を行うが、自分は積極的にあたらしいものを取り入れるように努めました。iPadとプロジェクターを使用し視覚に訴える授業を行い、さらにPowerPointだけを用いたプレゼンテーションでは不十分と感じたため、違ったソフトを使用しさらに工夫を重ねました。その結果生徒から先生の保健の授業が一番楽しいと評価してもらい、新しいことを積極的に取り入れることが重要であると気付くことができました。
主体的に取り組み、挑戦すること
サッカー部の顧問をしていた時に、自分の指導力にさらに磨きをかけるためにドイツに行く決断をしました。2週間という短い時間でしたが非常に有意義な時間でした。また、体育の授業では「ダンス」の授業を教える必要があったのでダンスの経験は一度もありませんでしたが、自らダンススクールに通い少しでも子供達に本物を教えられるように努めました。この過程を通して、自分の指導の幅も広がったので、自ら主体的に取り組み、何よりも新しいことに挑戦することは非常に重要であると感じました。
また、私の性格的な強みは粘り強く続けることです。教員の仕事では子供を相手にしているため、すぐに大きな変化は望めません。日々粘り強く働きかけることにより、彼らの変化・成長に関わることができ複数の生徒、保護者の方から感謝の手紙をいただきました。
今までいた業界とは異なりますが、上記の通り新しいものに主体的に取り組み,挑戦することは私の長所であるので、新しい業界であっても自分の力を発揮できると思っております。新しい業務でも積極的に取り組み、多くの経験を貴社で積ましていただき、自分が成長するとともにさらに貴社の発展に貢献できるよう努力する所存です。
以上が私の自己PR。
自己PRの文章を読み返してみると相当面白いですね・・・(笑)
何も伝わってこない(笑)
ほんとに絶望w
せめて、自分で自分を評価できることは「留学経験が2度ある」をいった事だけではないでしょうか?
お?ちょっとこの人面白い人だな。少し話を詳しく聞いてみよう
となる可能性がほかの人よりは上がると思います。
あとの
生徒から先生の保健の授業が一番楽しいと評価してもらい、新しいことを積極的に取り入れることが重要であると気付くことができました。
日々粘り強く働きかけることにより、彼らの変化・成長に関わることができ複数の生徒、保護者の方から感謝の手紙をいただきました。
とかは、職務経歴書を書く上ではクソどうでもいい(笑)
これらは、人下関係の上で成り立っていることであって、あなたの実績を記載したものではないからです。
ほんとに、この職務経歴書を埋めるためだけに書いたもの。
教員からの転職は新卒同然
教員から転職を考えてる皆さん、ベテランであろうと若手であろうと、新卒同然の扱いを受けると思ってください。
教員生活が長ければ長いほどプライドも高くなります。
よって、教員から民間企業に転職できる年齢ラインは30歳ではないかと、個人的に思っています。
転職が成功してからも相当大変だと思います。
自分が正しい・正義だと思ってやってきたことを、すべて否定して仕事しなければなりません。
よって、教員からの転職した際の一社目は「ステップアップ」のキャリアだと考えるといいですね。
2社目で大きく羽ばたくことを狙って仕事をしたら、キャリア形成としてうまくいくかなと思っています。
自分の経験ではありますが。
今回の記事・前回の記事も含めて読んでいただいた、転職考えている教員の方は大分ショック受けたのではないでしょうか。
ただこれが現実です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以下に私が実際に転職活動時に利用させていただいたサイトリンクを貼っておきます。


