
今回の記事の対象者は以下の通り
・頑張っているのに中々成果が出ない人
・学校では優秀と言われていたのに、ビジネスでは良い成績が残せない
・社会人の努力の仕方が分からない
・努力ってダサいと思っている人
・この記事を読むメリット
〇努力には2種類あることが分かる
〇自分にどんな努力の仕方が必要なのか分かる
・この記事のデメリット
〇参考にした書籍の著者は東京大学出身のプロゲーマーが主役
↓
このことから「東大生だからできるんでしょ・・・」と変なバイアスがかかる恐れあり
・記事を読んだ後にすること
1.自分の努力の方法が正しいか確認する。
2.正しい目標設定をする(記事の最後に紹介している関連記事を読む)
3.紙に書き出す
この記事を読むだけではだめです。
行動に移してください。
この記事を書くにあたって参考にした書籍はこちら。
今回参考にさせてもらった、「世界一のプロゲーマーがやっている 努力2.0」の著者【ときど】さんの経歴は以下の通り。
経歴
・麻布学園 卒
・東京大学 卒
・公務員かプロゲーマーか迷う
・プロゲーマーの道を選択する
・2017EVO(ゲームの世界大会)で優勝し36,000ドルの優勝賞金を得る
「スーパーエリートプロゲーマー」というべき【ときど】さんが、挫折を乗り越えて最高の結果を出した、努力の方法について書かれています。
私も当初は、例のごとく「自己啓発の本」かと思いましたが、努力の種類について分かりやすく解説されていました。
努力と聞くと
大変そう・・・
頑張ることは自分は不向き・・・
才能には勝てない・・・
といったイメージあると思います。
しかしながら
「努力=大変」
ととらえてしまうのは、昔からある努力の悪い側面に取りつかれています。
それでは早速本題にうつります。
目次
東大生が考えた「努力の種類」
著者のときどさんが考える努力の種類は2つあります。
「努力1.0」と「努力2.0」です。
表を作成したので以下ご確認ください。
各「法則」に対して、努力1.0と努力2.0がどのように取り組むか、どのように考えるかが記載されています。
努力1.0は以下のイメージです。
・努力1.0
〇東大に合格するような努力=学校教育に必要な最高峰の力
〇誰かかが決めた正解を、誰よりも早く・最も効率的に求める努力=テストに回答する力
〇その場で1番になる
〇人より先に要点をとらえる
〇リスクを排除する
〇最新情報を手に入れたら独占する
一方、努力2.0は以下のようなイメージ
・努力2.0
〇変化の速い世界でNo1になる、ポジションをとるための努力=ビジネスに求められる力
〇正解がない
〇どうやってもいい
〇なにも指示はない
〇無理をしない
成功する要因
・努力する仕組みづくりができるか
・理論的に努力する仕組みを考える
【東大生の努力】負けの中に答えを見つける|反復の法則
天才タイプで常に勝ち続けているという人も実際にいます。
しかし負けを知らないからこそ「弱い部分」もあります。
これが天才タイプが挫折に弱い理由です。
天才がいきな難易度の高い壁にぶつかると、全く対応できないのです。
とんとん拍子で上がってきた選手ほど、一度限界の壁にぶつかると伸び悩む。
これが天才の、なんとなくできてしまった「ツケ」の代償です。
逆に凡人で「負け」を知っているというのは非常に大きな武器になります。
凡人は決して、とんとん拍子でいくことはありません。
つまづきながら進みます。
すなわち、適正なタイミングで壁にぶつかることができ、限界を乗り越える機会に恵まれる。
「できない」ことや「負ける」ことは、天才にはない凡人の武器に成り得ます。
結果が出ない時期の思考錯誤が、いい結果として現れるのです。
よって、負けの中に答えがあります。
この負けを経験するためにはできるだけ打席にたつ、すなわち挑戦し続けることが大事です。
挑戦した数と成功の確率はおおむね比例します。
【東大生の努力】ライバルは「敵」ではない|環境の法則
「自分以外は敵だ」と考えてしまいがちでは実際そうではないのです。
特に相手に負けたときが一番のチャンス。
優秀な人の条件の一つに「言語化する能力」があります。
相手に負けた理由を正確に「言語化」できれば自分にプラスになるのです。
よってライバルはその機会を与えてくれます。
勝った時も同様です。
なぜ勝利することができたのか、その要因を「言語化」できれば再現性があることが証明され、自分の力になります。
自らの行動を理解して言語化することで、もう一度再現したり「ここが良い・悪い」がフィードバックできます。
もしそれを言語化せずに、ブラックボックスのままだと、いざ不調の時に改善点が分からない。
とにかく、勝っても負けても、言語化する機会を与えてくれるライバルは敵ではないのです。
むしろ成長の機会をくれる最強のパートナーですね。
【東大生の努力】心に負荷をかけない|メンタルの法則
心は有限のリソースです。
有限で貴重な心のエネルギーを、なるべく大切に使っていく必要があります。
しかしながら、いまだに「気合」と「根性」ですべてに対処しようとする考えもあります。
根性論の末路は大量の心のエネルギーを消費するやり方で、気持ちに余裕がなくなります。
余裕のない状態で失敗すると、精神的なダメージが通常よりも大きくなります。
無理をすると続かないのです。
【東大生の努力】頑張りはいらない|継続の法則
「よし、頑張るぞ!!」
と気合を入れるのではなくて、環境を整えて「自然と努力する仕組み」をときどさんは作り上げています。
そのうちの一つが、部屋にはベッドしかおかないといったことです。
これの理由に人間は周りの環境に流されやすいといった性質からきています。
例えば集中したいのに、周りに漫画がつまれていたら、当然その誘惑に負けてしまいます。
そしてその誘惑に打ち勝つために「頑張る」と気合を入れなくていけません。
そのような「無駄な頑張り」を排除するために環境を整えるのは一つの方法です。
【東大生の努力】嫌なことはやらない|Whyの法則
「ゲームの時間を確保するために効率よく勉強した」
「ゲームをしていたのに東大に合格したのではなく、ゲームをしていたから東大に合格した」
上の2つはときどさんが言っていた言葉です。
勉強という義務への対応は小学生であっても避けられません。
ときどさんも漏れなくその対象です。
「勉強をした分だけゲームをしてよい」
という親の言葉を逆手に取り、「勉強すればするほどゲームをしても良い」と考えるようになったそうです。
嫌なこと・義務も自分の問題として受け入れる必要があると、ときどさんは本書の中で語っています。
日々の仕事、生活のなかで「好きではないがやらないといけないこと」が存在します。
「グレーな事=義務」です。
義務をしっかりと受け入れることがとても重要です。
義務だったとしても、自分でやると決めて取り組む姿勢が大事と、書籍に記されています。
【東大生の努力】自分史上最強|地力の法則
私も20代は常にだれかと比較していました。
まさに「努力1.0」を行っていたのです。
しかし30歳になり、人と比べることを辞めました。
その代わり「昨日の自分」よりも、「今日の自分」がどのくらい成長しているかを確認しています。
誰かと比べて強いではなくて、自分史上最強でありたいと思っています。
過去の自分・昨日の自分よりも、今の自分の方が成長しているという状態にもっていく事を意識しています。
まとめ:努力2.0が求められる時代に突入
努力1.0と努力2.0についてもう一度確認しておきます。
・努力1.0
〇東大に合格するような努力=学校教育に必要な最高峰の力
〇誰かかが決めた正解を、誰よりも早く・最も効率的に求める努力=テストに回答する力
〇その場で1番になる
〇人より先に要点をとらえる
〇リスクを排除する
〇最新情報を手に入れたら独占する
・努力2.0
〇変化の速い世界でNo1になる、ポジションをとるための努力=ビジネスに求められる力
〇正解がない
〇どうやってもいい
〇なにも指示はない
〇無理をしない
これから圧倒的に努力2.0が求められる時代です。
理由は以下の通り
時代の流れが速い
終身雇用が崩壊し、従来の日本型の働き方がだめになる
従来の日本の働き方
・大量生産
・大量消費
・寝ずに働く
・年功序列
時代の流れが速いことにより、常に正解が変わります。
その正解はだれにも分かりません。
よって努力1.0では対応できません。
従来の日本型の働き方の崩壊は、努力1.0で頑張ってきた人の死を意味します。
・上司の指示に従う
・リスク回避
・常に他社との競争
この働き方ではこれからの時代は生きていくことができませんね。
100年現役時代に備えるためにも無理はいけません。
イケイケな努力1.0から、無理をしない努力2.0に切り替えましょう
根性論では心が消耗してしまいます。
冒頭でも説明した通り、「正しいと努力」が分かったところで次は正しい目標設定の方法を学び、行動に移す必要があります。
以下の記事を参考にしてください。