
この記事の対象者
「あなたの強みを教えてください。」と言われたときにすぐに答えが3つ浮かばない人
自分の資質が良く分かっていない人
自己分析をしたい人
以上のような方は、今回紹介する書籍を手に取ってみることを強く勧めます。
また書籍は読まなくとも最悪、「ストレングスファインダー」というテストを試してください。
今回紹介する書籍は、2001年に出版されてからロングセラーで累計50万部を数えるベストセラーになっています。
また本書で紹介されているテストは世界60ヵ国、1700万人以上が使用されているテストです。

と思っている方は必ずこの書籍を読んで、自分について分析をしてください。
この記事の重要ポイント
重要ポイント
〇適正がないことに全力を注いでも意味がない
〇自分に適性のあること(才能があること)を続けることで結果がでる可能性が上がる
目次
自己分析のおすすめサイト|ストレングスファインダーとは何か

ストレングスファインダーとは、人がどのような資質・才能を持っているかを発見し説明するための、アメリカの会社が開発したアセスメントツールです。
実際にテストを受けることによって34に分類された資質の中から、自分が持つ資質TOP5を知ることができるという仕組みになっている。(料金次第で34項目すべて知ることが可能)
テストは5択式の177問です。
価値観や考え方に対して、共感できる方を選択するというものです。
時間は30分ほどで済みます。
自己分析のおすすめサイトで自分を知る|いばらの道を選ぶな

これは本書の冒頭に書かれている文章です。
いばらの道とは、欠点や弱点の克服に多大な労力と時間を割いて生きることを指しています。
「努力すれば何者にでもなれる」といった言葉を信じて、自分の素質に適合しないことを盲目的に努力を重ね続ける生き方のことです。
本書では、「人生は逆でないといけない」と言っています。
しかしながら、ほとんどの人が自分の強みや得意なことに気付く機会が全くないのです。
結局、自分の弱みを克服するために時間を割いてしまいます。
自分の資質に適合しない道を選択して、努力し続けるというような「いばらの道」を選んではいけません。
天職・適職に出会いたければ、まずは自分を知ることが重要です。
自己分析のおすすめサイトで「自分」と「他者」には違いがあることを知る

人には、それぞれの素質・それぞれの才能があります。
同じ会社にいながら、「なぜあいつはあんなにも結果を出すことができるのだろうか?」と疑問に思うことはないでしょうか。
同じ時間働き同じように努力しているのになぜ・・・
有名な話を紹介します。
あるハンドボールの選手がずっと悩んでいました。
同じように周りの選手と走り込みをして、フィジカルトレーニングもして、送球の練習もしていました。
体力は上昇して、ボールをより遠くへ強く投げられるようになりました。
しかしながら試合では結果を残すことができませんでした。
彼はさらに努力をしました。
フィジカル面も技術面もさらに上昇しました。
しかしながら、試合では思うように結果を残せませんでした。
この話の「オチ」は分かりますか?
彼はハンドボールのプレーヤーではありましたがGK(ゴールキーパー)だったのです。
すなわち、彼は自分のポジション(特性)をよく理解しておらず全く見当違いの練習(トレーニング)を行っていたのです。
みなさんの仕事でも全く同じことが言えます。
自分の特性をよく理解しておらず、周りと同じ努力をしても意味がありません。
重要なことは自分の特性を理解したうえで、必要な練習を積むことです。
ところで、私たちの「強み」はどのように成り立っているのか気になりませんか。
強みの方程式は以下の通りです
才能×投資=強み
〇才能
頻繁に繰り返す思考・行動・感情
〇投資
練習やスキル開発
知識を身に付けるための時間
〇強み
常に完璧に近い結果を生み出す能力
以上のように定義されます。
才能を磨き上げて、自分の強みとするには、投資を増やすことで達成されるが、「新たな才能」を身に付けることは簡単ではありません。
最も成功している人は、その人の才能(素質)を起点にしてスキルを身に付けています。
そのようにして、才能を何倍にも増幅させて、活躍しています。
つまり結論としては「他者」と同じように努力していても自分の「強み」が伸びるとは限りません。
自分の「資質・才能」を知って、それを起点に「強み」を伸ばしていくことが重要です。
自己分析のおすすめサイト|ストレングスファインダーを実際に試してみた

実際にストレングスファインダーを試した私の結果を公開します。
結果は以下の通り。
上から順番に優位性が高い資質です。
- 戦略性
- 活発性
- 指令性
- 目標志向
- コミュニケーション
以下に、5項目について詳しく解説します
〇戦略性が高い人の特徴
目的に向かうための選択肢を想定することができる
いかなる想定に直面しようと、適切なパターンと問題点を直ちに予測することができる
戦略性のスキルは学習できるものではない
〇活発性が高い人の特徴
アイディアを実行に移すことにより結果をもたらす
単に話すだけでなく、今すぐに実行することがキーポイントの人
〇指令性が高い人の特徴
存在感がある
状況の主導権を握り、決断を下す
〇目標志向の資質が高い人の特徴
目標を定めて目標に向かってまい進し、目標設定に必要な修正を行うことができる人物
〇コミュニケーションの資質が高い人の特徴
コミュニケーションの資質が高い人は、一般的に自分の考えを言葉に表すことが得意
話術に優れ、物事を印象的に説明することが上手
戦略性
「戦略性」の資質が高い人は、目的に向かうための選択肢を想定することができます。いかなる想定に直面しようとも、適切なパターンと問題点を直ちに予測することができます。
活発性
「活発性」の資質が高い人は、アイデアを実行に移すことにより結果をもたらします。単に話すだけではなく、いますぐ実行することを望みます。
指令性
「指令性」の資質が高い人は、存在感があります。状況の主導権を握り、決断を下します。
目標志向
「目標志向」の資質が高い人は、目標を定め、その目標に向かってまい進し、目標達成に必要な修正を行うことができます。優先順位をつけてから、そのとおりに行動します。
コミュニケーション
「コミュニケーション」の資質が高い人は、一般的に自分の考えを言葉に表すのが得意です。話術に優れ、物事を印象的に説明するのが上手です。
画像のように、パソコン画面でも結果を表示してくれて、さらにPDF形式でその詳細を解説した資料を与えてくれます。
自己分析のおすすめサイト|ストレングスファインダーは具体的に何に優れているか示してくれる

才能を開花させる方法として、一般的に紹介されている方法は以下のものが多いです、
新しいことを始める
与えられた環境で努力した人
やりたいことを追求した人
経験を追求した人
「目の前のことを必死にやっていたら成功した」という成功事例があることは確かにあります。
スティーブ・ジョブズが言っていた「点と点が結ばれて成功」したという事例ですね。
Connect The Dotsについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
しかし冒頭で紹介した、敢えて「いばらの道」を進む必要はありません。
いばらの道で努力しても結果が出ないことが多いからです。
ストレングスファインダーを利用してまずは自分が「具体的に何に優れているのか」を知って行動することはとても重要です。
自己分析のおすすめサイト|日本人に多い資質は何か?

日本人に多い資質TOP5は以下の通り
〇最上志向
〇調和性
〇学習欲
〇個別化
〇共感性
日本人の資質として特に多いのが最上志向です。
最上志向の特徴は以下の3つ
完璧気主義
ベストを尽くす
長所を伸ばすのが好き
ここで一点疑問に思うことが出てきます。
最上志向の特徴の1つは「長所を伸ばす」となっているのに日本の評価制度はどうでしょうか。
長所を伸ばす評価制度ではなく、以下のような評価制度ではないでしょうか。
幅広く仕事ができることが評価される
できなかったことができるようになったら評価される
「できて当たり前」・「できないことが悪」の風潮
すなわち日本人の特徴と仕事内容・評価制度がマッチしていない傾向にあります。
さらに日本人が仕事で鬱になってしまい、自殺や引きこもりになる原因も見て取れます。
それは以下の二つの資質が原因です。
〇完璧主義
〇ベストを尽くす
どんなに辛い仕事でもベストをつくさなければならない
完璧に仕事をする必要がある
途中で投げ出してはいけない
以上のような観点から、自分の限界まで仕事をしてしまい、体を壊す・鬱になる・限界を感じて命を絶ってしまう傾向にあります。
この点を考えるとストレングスファインダーの資質を知るためのテストが、外れていないという事がお分かりいただけるのではないでしょか。
自己分析のおすすめサイト|ストレングスファインダーから分かる自分の長所と短所

〇戦略性
〇活発性
〇指令性
〇目標志向
〇コミュニケーション
以上のような結果が私は出ましたが、このことから私が「どんなことが得意」で「どんなことが苦手」なのかを深堀していきます。
戦略性の長所と短所(好きなもの・すきなこと・嫌いなもの・嫌いなこと)
あらゆる選択肢の中から最高のルートを見つけ出すことができる
盲目的に既存のルート通り続けてしまうことを嫌う
活発性の長所と短所(好きなもの・すきなこと・嫌いなもの・嫌いなこと)
思考を行動へと移し、状況を変化させることが得意
機会をうかがうだけで行動せず時間を無駄にしてしまう嫌うことを嫌る
指令性の長所と短所(好きなもの・すきなこと・嫌いなもの・嫌いなこと)
混乱した状況を適切な指示によってコントロールすることが得意
言うべきことや言いたいことを言わない消極的な姿勢を嫌う
目標志向 の長所と短所(好きなもの・すきなこと・嫌いなもの・嫌いなこと)
最終的な「目的地」をしっかりと定めて物事を開始することを好む
目的地へ向かうルートから外れ。脇道にそれることを嫌う
コミュニケーション の長所と短所(好きなもの・すきなこと・嫌いなもの・嫌いなこと)
物語をイメージ豊かに描写することが得意
全く物語性がない体験をすること嫌う
自己分析のおすすめサイト|どのようにストレングスファインダーを活用するのか

ストレングスファインダーで自分の資質を知ることができるのはご理解いただけたかと思います。
ここで大事なポイントをお伝えします。
ストレングスファインダーは自分のできること・資質をするためのモノではなく、自分がどのようにしたら目標を達成できるかを知るためツールだということです。
自分の才能が発揮されるのはどのような状況か。
逆に何をしたらパフォーマンスの低下、阻害を招くのかといったことを知るためのツールです。
まずは自分の資質が、今のポジションで存分に生かすことができるかを考えてみてください。
成功体験がしたいのであれば、今の仕事。ポジションで自分の資質が最大限発揮できるのか考えなければなりません。
コミュニケーションにも応用可能です。
似たような素質を持っている人同士は話が合います
逆に違った素質の人とは話がかみ合わなかったりする。
当然です。
ストレングスファインダーで自分の資質を知り、コミュニケーションに利用することは非常に重要です。
例えば活発性の資質がある人は、アイディアをドンドン行動に移していきます。形にしていきます。
しかしながら、活発性の素質がない人は行動派の人間ではありません。
これを活発性がある人が、活発性がない人に対して
なぜすぐに行動しないの?
それだから結果が出ないんだよ
のような、声掛けは間違っています。
できないのではなくて、その資質がないのです。
よって、相手に活発性がないことが分かっていればコミュニケーションの方法も変わってくるのです。
資質が違う人は思考が違います。
志向が違えば、行動・発言も変わってきます。
さらに、他人への嫉妬も防ぐことが可能です。
自分にない資質を身に付けることは不可能です。
下位に位置する資質が今後の生き方や考え方で、上位に上がって来ることはほとんど考えられません。
したがって、自分が持っていない、相手の資質に嫉妬しても意味がないのです。
私もあんな風になれたらいいなと思ってもそれはほぼ不可能に近い。
よって、自分の資質を知り、磨くことに専念する必要があります
多くの人が自分のことを好きになれずにいるのは、自分の才能を知らずにがむしゃらに頑張って疲れている状態だからです。
才能を全く生かせずに、問題が発生している状態です。
まとめ|ストレングスファインダーは正しい方法を知るためのツール

ストレングスファインダーは自己啓発ではありません。
自分の才能を知り、目標達成のための適切な方法を知るためのツールです。
自分の才能・資質が何なのか知らなければ、自分に合った働き方・コミュニケーション方法。人生の歩み方は分かりません。
とりあえず行動だ!!
ではなく
まずは自分という人間を知ろう
ということから始めるのがオススメです。
自分のことは自分が一番理解している
という言葉がありますが、今回ストレングスファインダーを知り実際にテストを受けて、この言葉は結構ずれていると分かりました。
自分のことは、自分でも意外に分からない。なので、自分を知る努力をしよう。
が適切な言葉ですね。
皆さんの才能を開花させる第一歩は自分を知ることからです。
ストレングスファインダーで「自分」を知ることから始めましょう。