日本人の生産性はなぜ低いのか

勤勉で、チームワークを大切にすることができる日本人。

礼儀正しく、そのホスピタリティは海外からも、絶賛されるほどのものだと思っています。

しかしながらなぜでしょうか。

生産性に関しては日本は低いと言われます。

なぜ勤勉に働く日本人が、「生産性が低い」と言われてしますのか考えてみました。

「世界一の生産性バカ」という本に生産性について記載されています。

ネタバレですが結論から言ってしまうと

生産性は、時間・集中力・活力の3つからなっています

そして、生産性を上げるために重要なことは

  • 気楽にやること
  • 幸せだと思って働くこと

です。

以下に、日本人の生産性を下げている要因を書き出しました。

  1. 縦社会
  2. 従業員満足度
  3. 長時間労働を称賛する評価体制

1.縦社会

日本の社会は不思議な慣習があると思います。

先に入社した人が「優秀」であるように扱われ、後々入ってくる人は「その次に優秀」となります。

前回の記事にも書いきましたが主体的に働こうとして、自分のなりの考え方や方法で、仕事をしようとしたら注意され、なぜか非生産的な方法に付き合わないといけないといった状況があると思います・

・鬼上司

鬼教官・鬼上司の存在は最悪だと思います。

未だに残っている、体育会系みたいな雰囲気があるところは、怒鳴り声が響き、極度のストレスの中で働かないといけない状況にあります。

そのような状況下ではストレスレベルが上昇し、仕事も楽しくなくなります。

・先輩上司のへの忖度

出世するため、気に入られるために、なぜか彼らから頼まれた仕事が「急務」になります。

本来は自分の中で重要なタスクがあったにも関わらず、上司からの依頼がまるで神のお告げかのように「最重要タスク」になってしまうのです。

その原因はやはり「組織のお役所」「根回ししないと出世できない」「気に入られないといけない」といった、仕事と全く関係のないことが蔓延っているからだと思います。

・無駄な付き合い

飲み会に付き合わないといけないし、そこでアルコールを摂取することにより、生産性が下がる刺激物をとることになります。

アルコールは眠りの質を低下させて、次の日に大きな影響を及ぼします。

つまり、翌日の元気の前借のようなもので、翌日は信じられないくらい体がだるかったりします。二日酔いは最悪。

なぜか無駄に先輩の残業に付き合わないといけないといった状況も最悪だと思います。

人によって最も生産性が高い時間帯は違いますが、寝ている時間帯に活力がチャージされるので起きた直後が比較的活力が高い。(ただし、実際に「朝型」「夜型」というものは存在しうると考えており、朝が一番生産性が高いと断言はできないとも思っています。)

自分のタスクが終わっているのにも関わらず、帰れない。

無駄に会社で時間を過ごし、それをチームワークだという風習自体が、個人の生産性を奪っています。

個々で生産性の高い時間は違うのに、他人の時間に合わせて働く必要はないと思っています。

2.従業員満足度

「TO DO LIST」を作ったはいいが、リストが気が付いたらいっぱいで整理できないといったことってないでしょうか。

私のたちの生産性ダウンの一因として「先延ばしの癖」があります

先延ばしの原因となる要素は以下の6つです。

  • うまくいかなくてフラストレーションがたまる
  • 退屈
  • 難しい
  • 段取りがつかず、先行きが不透明
  • 自分にとっても意味がない
  • 内発的動機付けがない

以上の要素が濃ければ濃いほど、先延ばしにしていきます。

では従業員満足度が低い会社とはどんな会社なのでしょうか。

  • 仕事がつまらない
  • 単純作業
  • 主体性が奪われる(上司の命令に従わないといけない)
  • フラストレーションがたまる
  • 仕事を何のためにやっているのか分からない
  • その会社で仕事を続けていても自分のスキルアップにはつながらない=意味がない
  • やりがいがない=内発的動機は0
  • もちろん外発的動機付けの要素もない(給与・福利厚生など)

すなわち、従業員満足度の低い会社にいるだけで、自分の生産性は下がります。

冒頭でも述べましたが、幸せな状態でなければ個人の生産性は上がりません。

従業員は仕事に満足していなくても辞めることがまずないため、日本の企業は従業員満足度をあまり重視しない。実際は、自分の仕事に情熱を傾け、幸せでいられることと生産性には大きな関連性があり、そうではない人からは優れたアウトプットの期待はできない。創造性を必要とするホワイトカラーの仕事には特にそれが当てはまる。

ニュースピックスより

やはり私は、従業員満足度を高めるためには主体性が大事だと思います。

これは内発的動機に関連するからです。

主体性に関する記事は下に貼っておきます。

3.長時間労働を称賛する評価体制

長時間働くことが称賛される、対価として支払われる日本の評価制度は「生産性」に影響があると思っています。

会社に長くいる人は頑張っているとみられる

定時で退社すると変な雰囲気になる

などのようなことは、皆さんの会社でもあるのではないでしょうか。

ほとんどのサラリーマンの方が残業をして、残業代と会社方もらって自分の所得をあげていると思います。

残業代込みで、ローンの支払い計算や生活費のやりくりを考えているので、当然のことがながらほとんどの人が残業していくわけです。

それが必要な残業か、「ただそこにいるだけ」の残業なのか私には分かりませんが、どう考えても効率的だとは思えません

日中に集中してやればそのタスクは終わったのではないか

無駄に外回りをしなければ終わったのではないか

タバコ休憩という名のもとに1時間くらい余分に、時間を過ごしていないか

自分の1日の時間の使い方を振り返れば、いかに日中時間を無駄にして、残業に自分のタスクを回しているか分かるのではないでしょうか。

これは制度的なところもありますし、働き方改革により残業代が出なくなったら生計が成り立たないという方もいると思います。残業が完全に「悪」と断言するのは難しいですが、日中の活力がみなぎっているうちに仕事をしまうほうが生産性は高いのではないかと思います。

自分の仕事の仕方を見直してみてください。

無駄に長時間働いているのではないでしょうか・

長時間勤務している=すごい

ではなく

結果を出している=すごい

に、もっと考え方がシフトして欲しいと思います。

いかがでしょうか。

日本人が仕事の生産性が低いのではなくて、生産性の下がる環境で日本人が働かされているとい表現のほうが適切かもしれません。

日本人が持ち合わせている長所を生かせる仕組みの中で働くことができれば、生産性は確実に上昇すると思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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