子供に大きく影響する親の要素4選・前編

人間は生まれる国を選択することはできません。

「日本はオワコンなのか」の記事で書きましたが、日本に生まれるということは世界的にみたら想像以上にラッキーなことです。勝ち組です。

子供は両親を選ぶことはできない。

これもよく言われます。

私は「OUT」という漫画のある文章が好きです。

内容としては、ものすごく端的に説明させていただきますが、不良少年たちが自分たちのチームと領土を守るために抗争を繰り返すというものです。

よくある漫画と言ってしまえばそうです。

ただ、この中の文章で確かにそうだなと納得する内容がありました。

なぜ暴力的な子供、裏社会で生きるような人間が生まれるかといったら、その大半の原因は親にあるといったものです。

親の生活・資産・考え方などなどすべての要因が重なりあって、子供の人格が形成されるというものです。

過去に辛いバックグラウンドがあり、反骨精神で起業家になったり、成功した人の書籍は爆発的に売れますし、成功事例として紹介しやすい。

ただ私が教員をやっていた時も、やはり両親の影響というのは非常に大きいと思いました。

私が思う親の重要な要素は以下の通り

  • お金の使い方
  • 挑戦に対する考え方
  • 教育に対する考え方
  • 資産

お金の使い方

両親がどのようにお金を使っているのか、また子供に対してどのようにお金をお小遣いとして与えるのか、は大事だと思います。

両親がお金にルーズだと子供はだいたいルーズになります。

浪費が激しいと、子供ももちろん無駄遣いします。

金融リテラシーというのでしょうか?

両親のお金の使い方って結構子供見てますよ。

面白い取り組みを二つ紹介します。

欲しいものをプレゼンさせる

子供が「欲しい!!」といったものに対して、なぜそれが必要なのかをプレゼンさせるという両親がいました。

  • これを使ってどのように遊ぶのか・使うのか
  • なぜこれを買う必要があるのか

単純に周りの友達も使っていて、仲良くなるため

でもいいそうです。

とにかく

なぜ必要なのかを考えさせる

そして、使用のルールも本人たちに考えさせて、それが守れなかった時の罰則も本人たちに考えさせるそうです。

これって社会に出ても一緒ですよね

予算の中で

  • なぜ必要なのか
  • どのように使うのか
  • 損失
  • どのようにリカバリーするのか

は必ず考えますよね。

個人の経験になるようなものに積極的にお金を使う

物質的なものではなく、経験にお金を費やしてるご両親もいました。

今しか家族でそろって旅行ができないから

ものは買い与えません(笑)いずれ使わなくなりすからね

とおっしゃっている両親は、少ないながらもいらっしゃいます。

経験にお金を使うということが、大人になるとかなりしっくりきますよね。

自己投資にもつながります。

浪費ではなく投資を教えてあげている

以上の2件を振り返ると投資を教えているわけではないですが、必然的に

  • 自分に必要なものを購入する習慣
  • 経験への投資

の体験ができます。

お金を無駄に使うのではなく

なぜ使うのかを徹底して教え、経験への投資が必要なことを教えることが重要だと思います。

挑戦に対する考え方

最近の子供は転んだ時に、顔を怪我したり、場合よっては前歯を折る事が多いそうです。

なぜだか分かりますか。

歩き出した時に、常に両親や祖父祖母が横について、転んでしまう前に、支えて抱え上げてしまうからです。

本来ならば

転んだら顔を怪我するから手をつかないといけない

手をつかないと痛い思いをする

という経験がないまま成長していきます。

そして、走り始め転んでしまった時には、自分を守るすべを知らないのでケガをしてしまいます。

  • 歩く=挑戦
  • 転ぶ=失敗
  • 手をつく=大失敗を防ぐ
  • 立ち上がる=立ち直る
  • 再び歩き出す=成挑戦

という機会を、大人たちが自然と小さな時から奪ってしまっています。

保護者会・三者面談ももちろん経験したことはありますが、挑戦に対する考え方は子供に顕著に現れますね。

過保護で様々なことをやらせて、さらに失敗させないためのプランを親が考えてるときのお子さんは、比較的何も考えてないとおもっています。

何に緒戦するかも両親が決めて

失敗したときにどうするのかも両親が考えますから

何も考える必要がないわけです。

様子をたまに伺って、少し遠くから見守っているといった感じの両親の場合のほうが、子供の成績が高かったり、結構意欲的に何でもやってみようという子供が多いです。

挑戦することも選ばせて、その失敗に対しても寛容な態度で見守ることがかなり大事かと思います。

失敗しないように道筋をすべて作ってしまうと、考えない子供に育ちます。

だからこそ、親が挑戦することに対してどのような考えを持っているかで、大きくなった時のこどもの挑戦の幅が変わってしまうのではないか、というのが私の予想です。

  • 挑戦することはいいこと
  • 挑戦と失敗は表裏一体
  • 挑戦のレベルが多き程、失敗したときの傷も大きいかもしれない

といったような考え方を子供に伝えてあげることが大事かと思います。

これは私が教員をしていて、様々な保護者の方とお会いして行き着いた考え方です。

次回は後編をお伝えします。

次は「お金」が絡んでくるので少しダークな部分も見えてくるかもしれませんが、よろしければ是非参考にしてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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