教員世界の残酷な事実

私は教師として働いたことに誇りを持っています。

様々な家庭環境の子供たちに出会い、様々な価値観に触れることができ、人間として大きく成長することができました。

  • 夢のある仕事
  • 誰かの人生に大きな影響を与えられる仕事

であると思います。

ただ同時に残酷な現実と向き合う必要があると思います。

  • 教員を志している人
  • 教員になろうとしている人
  • 現在教員である人
  • 親御さん
  • 現在教育を受けている子供たち

すべての人に、教員世界の現状を理解して欲しいと思い、今回記事を進めていこうと思います。

大きなテーマは以下の4つ

  • どんな先生に会うかで人格が決まってしまう!?
  • 若手にとっては超絶ブラック
  • モンスターペアレンツならぬモンスターティーチャー
  • すべての責任は私にある

どんな先生に会うかで人格の半分は決まる

一年生問題と呼ばれているのでしょうか?

  • 小学校1年生に上がる時
  • 中学校1年生に上がる時
  • 高校1年生に上がる時

このタイミングで環境が劇的に変わる恐れがあるので、この新1年生の担任の先生は基本的にベテランです。

なぜこの時期が一番重要かは言うまでもないと思います。

この時期に環境に適応できなければ、後々の長い学校生活に馴染めない可能性が多いに出てくるからです。

したがって、高校は除かれる可能性が高いですが、この時期は必ずと言っていいほどベテランの先生が就きます。

私が思うに小学校1年生から中学校2年生までの教員との出会いは大事であると思います。

その後の教育課程で、どのような先生と出会うかももちろん重要であると思いますが、私がなぜこの時期の先生との出会いが大事かを説明させてください。

具体的に進路を決めていない可能性が高い

小学校1年生から中学校2年生までの期間は具体的な進路を考えていない場合がほとんどだと思います。

中学校3年生は受験が控えています。

高校1年生からすでに大学を考えたり、就職を考えたりしている生徒もいます。

つまり上記の時期は比較的自分で考えて行動する可能性が高いということです。

一方で小学校1年生から中学校2年生までは外的要因に左右されやす時期だと思います。特に学校で出会う友達、また今の時代でしたらSNSで知り合う人もでてくるでしょう。

そんな出会いから大きく道を踏み外しそうになった時に、軌道修正してあげられる大人は

「両親」か「教師」

のどちらかです。

ただし朝八時から夕方16時、中学校や高校になると19時くらいまで学校にいることもありますよね。そうなると子供たちと一番接触頻度が高い大人は「教師」になります。

よって子供たちが一番影響を受ける大人は「教師」です。

子供たちは意識的にしろ、無意識的にしろ、スポンジのようにあらゆることを吸収していきます。

この時期に出会う「教師」の

  • 言動
  • 行動
  • 人間性

はとても大事です。

子供の人格形成は日本の場合は

両親半分・教師半分

だと思っています。

*すべてを学校のせいにしないで欲しい*

すべてを学校の責任にされることもあります。

特に上記のようなことを書くと、学校でしっかり指導できていないのではないでしょうか?と疑われたりします。

実際に私も体験したことがあります。

学校での顔と、家庭での顔は違います。

家庭では問題なく見えても、学校では元気がなかったり、いじめの主犯だったりします。

つまり、子どもたちも学校での顔と家庭での顔を持ち合わせている可能性が高いです。

学校側がしなければいけないことはもちろんありますが、すべての責任を学校に押し付けるのは違うと思います。

若手にとっては超絶ブラック

  • 若い先生は元気だから
  • 若いうちは苦労しないといけない
  • 俺たちの若いときは・・・

といった具合に、若い教師たちが、意味も分からない偏見や考え方により、追い込まれます。

超絶ブラックの環境下で働いている可能性が高いということです。

以下の図のように

若手は労働負担は大きいのに、給料は安い

一方で

ベテランは労働負担は同等か小さいのに、給料は若手より高い

もはやあべこべです。

まさに「意味が分からない」という言葉が適切ではないでしょうか。

部活動顧問

若くて元気があるからという理由で「専門分野ではない部活動の顧問」になります。

運動経験がある、ないは関係ありません。

ただ単に若いから。

ふざけてますよね。

その上、運動部になったら審判の資格・指導者資格までとらなければなりません。

土日に大会があれが帯同し、ケガの責任は第1顧問の責任。(学校によっては部活動に第1顧問・第2顧問といったように、複数の顧問を付けます。ただ具体的に指導から責任を取るまでは第1顧問の仕事です。)

私は幸いにも、大好きなサッカー部の顧問になれて本当に良かったと思います。ただこれは稀なケースだということを付け加えておきます。

これだけ忙しいうえに、一番若いからという理由で研究授業の担当者になり、大した努力もしていない可能性のある、「ただ単に年上」で先輩というなの教師から指導を受け、何回も指導書を書きなおす。

情熱はあるので、すべての生徒と正面から向き合おうとする若い先生は夜中まで残って、休むことなく働き続けます。

そして結果体を壊すか、ふと冷静になった時に「なんでこんなに頑張っているんだろう」と考え込み鬱になります。

中学受験を控えてる小学校5,6年生の担任に、若い女性が先生になると嫌われます。

それはなぜだか分かりますか?

受験を控えてる我が子の成績に響くのではないかと考える両親が多いからです。

詳しく解説します。

受験には学校の内申点が非常に重要です。

その内申点を決める教師が、結婚や妊娠を機に変わってしまったら自分の子供の成績に大きく影響してしまうという懸念材料から、若い情熱のある先生たちが排除される可能性もあると聞いてます。

情熱のある先生が辞めている可能性が高い

  • 教育で子供たちを変えたい
  • スポーツで子供を変えたい

などの情熱のある先生は、学校教育に絶望して、いつの間にか「そこそこでいい」というサラリーマン教師になってしまう可能性があります。

最悪の場合は辞めます。

その原因は、学校の教員の8割がサラリーマン教師で、頑張っている自分が馬鹿らしくなってくるからです。

今回の記事では前半の2項目を紹介します。

どうしたら、やりがいをもって働けるのかは民間の現場でも課題だと思います。

子供たちには「生き生きと働いてる大人」を見せるのが最高の教育の一つではないでしょうか?

私はそのように考えています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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